1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………2
(1)当中間期の経営成績の概況 ………………………………………………………………………………2
(2)当中間期の財政状態の概況 ………………………………………………………………………………3
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………………………4
2.中間連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………………5
(1)中間連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………………5
(2)中間連結損益計算書及び中間連結包括利益計算書 ……………………………………………………7
(3)中間連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………………9
(4)中間連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………………11
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………………11
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………………11
(セグメント情報等) …………………………………………………………………………………………11
3.その他 ……………………………………………………………………………………………………………13
(1)販売実績 ……………………………………………………………………………………………………13
1.経営成績等の概況
当中間連結会計期間においては、2018年度から9年連続となる薬価改定が2026年4月に行われました。市場拡大再算定について、類似品の薬価を引き下げる「共連れ」ルールが廃止されたものの、選定療養制度における先発品に対する患者負担割合の増加や長期収載品の薬価引き下げ圧力の強まりなど、薬剤費全体の伸びは依然として抑制傾向にあり、医薬品業界は引き続き厳しい経営環境のもとに推移しています。
また、情報サービス業界、建設・施設メンテナンス業界、物品販売業界においては、IT需要などには継続して堅調さが窺えるものの、市場金利の上昇、円安基調の継続及びエネルギーをはじめとする物価高騰などにより、依然として厳しい競争環境下にありました。
このような状況下、当中間連結会計期間の業績は以下のとおりとなりました。
・売上高の状況
医薬品事業の売上高は、37,401百万円(前年同期比2.5%減)となりました。2026年5月に安全性速報(ブルーレター)を発出した、顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫症治療薬タブネオスは、3,140百万円(前年同期比44.0%減)となりました。2026年3月に新発売した創製品である子宮筋腫治療薬イセルティに加え、過活動膀胱治療薬ベオーバ、透析患者におけるそう痒症治療薬コルスバ、持続性及び慢性免疫性血小板減少症治療薬タバリスが伸長し、さらに、コ・プロモーションフィーが拡大しましたが、輸出や技術料売上などの海外ライセンス収入が減少し、減収となりました。
情報サービス事業の売上高は、受注増により6,517百万円(前年同期比27.7%増)、建設・施設メンテナンス事業の売上高は、工事案件の延期などにより1,067百万円(前年同期比42.9%減)、物品販売事業の売上高は517百万円(前年同期比1.0%増)となりました。
・利益の状況
売上原価率は、タブネオスや技術料売上の減少などに伴う売上構成の変化により上昇しました。一方、前年度に計上した技術導入に係る研究開発費の反動減などにより、営業利益、経常利益は黒字転換しました。親会社株主に帰属する中間純利益については、タブネオスの製造販売承認取消しを含む行政手続きが進められていることに鑑み、棚卸資産及び長期前払費用などのタブネオスに関する資産について特別損失を計上したことにより減益となりました。
・研究開発の状況
CGオンコロジー社(米国)から導入したCretostimogene grenadenorepvec(一般名、開発番号:CG0070)について、中リスク筋層非浸潤性膀胱がんを適応症とする国内第Ⅱ相臨床試験を2026年9月から開始しました。
ライジェルファーマシューティカルズ社(米国)から技術導入したオルタシデニブ(一般名)について、2026年5月に、再発又は難治性のIDH1遺伝子変異陽性の急性骨髄性白血病を適応症として国内で承認申請を行うとともに、 オリエントユーロファーマ社(台湾)に台湾における開発権及び販売権を許諾しました。
海外導出品の研究開発状況としては、ライジェルファーマシューティカルズ社(米国)から技術導入したホスタマチニブ(一般名、国内販売名:タバリス)について、2026年7月に、台湾におけるサブライセンス先である台田薬品股份有限公司(台湾)が承認申請を行っています。
・個別製品の状況
タブネオスについては、これまで、2026年5月15日から慎重な投与を要請する情報提供活動を開始し、2026年5月21日には、重篤な肝機能障害について日本の添付文書を改訂するとともに、これを医療従事者に伝達し注意喚起を行う安全性速報(ブルーレター)を発出しました。さらに、当社は厚生労働大臣から、欧米で問題とされている国際共同第Ⅲ相臨床試験データの信頼性及び本剤の安全性に関する事実確認と、その報告を求める報告命令を受領し、これに回答しています。 2026年10月21日の薬事審議会医薬品第二部会では、報告命令に基づき当社が提出した回答書の厚生労働省での確認結果が報告され、承認審査時の提出資料の信頼性に問題があり得ること、本剤による治療上の有益性がリスクを上回ると判断することが困難であることが確認されるとともに、本剤の対象疾患は重篤な希少疾病であり、投与中の患者における治療変更は、病状や他の治療選択肢を踏まえて個別に判断する必要があるとされました。これを受けて、厚生労働省は、当面の間、本剤の投与に関する対応(注)を医療機関等に要請することとし、同日付で通知を発出しました。当社は、本通知の内容を踏まえた医薬情報提供活動を開始しています。
(注)本剤の投与に関する対応の詳細については、2026年10月22日付当社ニュースリリースをご確認ください。
① 資産、負債及び純資産の状況
(資産)
当中間連結会計期間末の総資産は266,852百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,234百万円減少しました。流動資産は、現金及び預金などが増加しましたが、受取手形、売掛金及び契約資産、棚卸資産、有価証券などが減少したことなどにより、4,021百万円減少し110,948百万円となりました。固定資産は、投資有価証券や投資その他の資産の「その他」に含まれる長期前払費用の減少などにより、4,213百万円減少し155,904百万円となりました。
(負債)
当中間連結会計期間末の負債は37,287百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,263百万円減少しました。流動負債は、契約負債などが増加しましたが、支払手形及び買掛金、未払法人税等が減少したことなどにより、3,623百万円減少し18,064百万円となりました。固定負債は繰延税金負債の減少などにより2,639百万円減少し、19,222百万円となりました。
(純資産)
当中間連結会計期間末の純資産は229,564百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,971百万円減少しました。利益剰余金が増加した一方で、その他有価証券評価差額金などが減少したほか、自己株式の取得及び譲渡制限付株式としての処分を行いました。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の83.7%から85.5%となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より425百万円減少し、当中間連結会計期間末では53,545百万円(前連結会計年度末比0.8%減)となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、売上債権の減少などの資金増加要因があった一方で、法人税等の支払額の増加や仕入債務の減少などの資金減少要因により、前年同期に比べ7,459百万円減の527百万円となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、投資有価証券を売却した一方で、有形固定資産の取得による支出などにより、前年同期に比べ8,792百万円減の3,990百万円となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、配当金支払額が増加した一方で、自己株式の取得による支出が減少したことなどにより、前年同期に比べ2,731百万円支出減の4,931百万円となりました。
医薬品業界においては、薬価制度改革をはじめとする医療費抑制策の影響を受け、引き続き厳しい経営環境下にあります。また、当社を含むグループ各社においても、円安や物価高騰に加え金利上昇の影響などにより、先行き不透明な業界環境が継続するものと予想されます。
現時点での2027年3月期の連結業績見通しは、以下のとおりです。
・売上高
当初見通しより300百万円増額の89,000百万円(前年度比8.6%減)に修正します。
中間連結会計期間の業績及び現況を踏まえ、医薬品事業においては、タブネオスに関する見通しを再精査し1,500百万円の減額、その他の事業では、主として情報サービス事業における受注増を見込み1,800百万円増額します。
・利益
医薬品事業における販売費及び一般管理費は、研究開発費は計画を維持した上で、中間期にタブネオスに関する長期前払費用を特別損失に計上したことに伴う減価償却費の減少のほか、経費配分を見直し、当初見通しからの減少を見込みます。情報サービス事業においては、売上高の増加による売上総利益の増加を見込みます。これにより、営業利益は当初見通しより500百万円増額し2,500百万円(前年度比-%)、経常利益は当初見通しより400百万円増額し4,400百万円(前年度比-%)とします。親会社株主に帰属する当期純利益は、中間期における特別損失計上の影響により、当初見通しより3,300百万円減額し10,000百万円(前年度比27.4%減)に修正します。なお、特別損益においては、年度後半の投資有価証券売却益として6,000百万円を見込み、通期では当初見通しどおり14,000百万円を計画します。
該当事項はありません。
当社は、2026年5月11日開催の取締役会決議に基づき、自己株式181,900株を730百万円で取得しました。また、当社は、2026年2月27日開催の取締役会決議に基づき、グループ従業員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブとして自己株式449,050株を1,368百万円で処分、2026年6月23日開催の取締役会決議に基づき、社内取締役及び執行役員に対する譲渡制限付株式として自己株式19,794株を60百万円で処分しました。
これらの結果等により、当中間連結会計期間末において、利益剰余金が137,299百万円、自己株式が14,815百万円となりました。
Ⅰ 前中間連結会計期間(自 2025年4月1日 至 2025年9月30日)
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報並びに収益の分解情報
2.報告セグメントの利益又は損失の金額の合計額と中間連結損益計算書計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)
(単位:百万円)
Ⅱ 当中間連結会計期間(自 2026年4月1日 至 2026年9月30日)
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報並びに収益の分解情報
2.報告セグメントの利益又は損失の金額の合計額と中間連結損益計算書計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)
(単位:百万円)
3.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
「医薬品事業」セグメントにおいて、タブネオスの製造販売承認取消しを含む行政手続きが進められていることを前提とした会計上の見積りを行い、長期前払費用につき減損損失を計上しています。
なお、当該減損損失の計上額は2,162百万円です。
3.その他
当中間連結会計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
(注)1.国内販売提携先供給額、コ・プロモーションフィーの合計額
2.ライセンスアウトに係る契約金、マイルストン収入、ランニングロイヤルティ及び医薬品輸出の合計額
3.セグメント間取引については、相殺消去しています。